海外暮らしで大変なことはビザ(居住許可、滞在許可)です。もし会社が手続きを手伝ってくれるとか、代理人に費用を払ってやってもらえるなど、サポートが得られれば、そんなに大変じゃないのかもしれません。
そこの現地語ができれば何倍もマシですが、現地語ができずにガチで自分で全部やるのは、骨が折れます。ビザ申請は何年かに1回しかないので、喉元過ぎればなんとやらで、過ぎるとこの疲れ・ストレスをすっかり忘れてしまうので、熱々なうちに書き留めておきます。
海外暮らしで大変なことはビザ申請
これまで欧州4カ国に住んできて、5回以上はビザ申請手続きをやってきました。ここでいうビザ申請とは、居住許可証、就労ビザ、学生ビザなどのことで、観光ビザは含みません。
何が大変かと言うと、国によって何が大変かは異なるのですが、3つに絞ると、
・移民局の予約を取るのが大変
・現地語ができないと(英語だと)対応してもらえない
・申請して許可が下りるのか待つ間がストレス
それぞれ理由を書きます。
移民局の予約を取るのが大変
書くと大したことじゃないように見えるのですが、移民局の予約を取るのが一番ものすごい大変です。
昔は、早朝に移民局に行って、受付開始とともにダッシュで並びに行くとか、そんな原始的な方法でした。なので朝6時とか7時に根性で並べばなんとかなってたのですが。
最近は、オンライン予約が増えてきたようです。むしろコロナ以降、オンライン予約のみになったのかもしれません。一見、良くなったのかと思いきや、オンライン予約ページはいつ開いても、空きがなく、毎日チェックし続けても全然予約が取れないことにストレスが蓄積してきます。
(ただいま申請手続き中のビザは、自分で予約を取ろうとすると永遠に取れないのですが、弁護士にお金を払うとワープできるという裏技を知りました。これはまた後日書き残そうと思います。)
現地語ができないと対応してもらえないことも
日本人だと英語はできるという人が多く、英語ができれば海外はなんとかなる、くらいの認識もあるかもしれませんが、英語だけだとなんとかならないことが多々あります。
北欧の国など英語話者が多い国では困らないかもしれません。実際、ノルウェーの役所では全て英語で問題なく対応してもらえました。が、他方、私が行ったドイツの移民局では「ドイチ!ドイチ!」とドイツ語で喋らんと知らんぞと、相手にしてもらえませんでした。「次は通訳連れてこないと対応できない」と言われたことも。しかし、英語で対応してくれる人がいることもあるので、窓口の人による、というのが全てのようです。
貴重な予約日にリスクは取りたくなかったので、私は知り合いにタクシー代を払って同行してもらいました。
申請して許可が下りるのか待つ間がストレス
ビザ申請書を提出して、許可証をもらえるまで待つ間、心のなかは雲ひとつない晴天!とはいきません。地域によって異なるでしょうが、待つ間は1カ月半〜数ヶ月になることもあります。まだ、待ってもらえるならまだしも、許可がおりないこともあるのでドキドキしながら数ヶ月過ごすのです。
通常、その国に滞在し出してから90日間を超えると、ビザなしで国の出入りができなくなるので、国内旅行のみで大人しく待たないといけません。
ビザは1回もらえても更新手続きが必要
そんなストレスの末に、晴れてビザがもらえたら、小躍りして喜んだり、祝ったりします。ビザの種類により期間は違いますが、2年や3年、5年などビザ期間は限られているので、またビザ手続きはやってくるのです・・・
国を引っ越すたびに再度ビザ申請
ビザは国ごとに発行されるものなので、国を引っ越すとゼロからのスタートです。また、一から書類を揃えてビザ申請をします。
EUの人は、EU加盟国かシェンゲン加盟国であれば、たしか居住も就労もビザなしでできます。これは日本人からすると、ビザという面倒くさい手続きが必要ないので羨ましいです。
海外暮らしで大変なことビザ申請以外
引っ越すと、ビザ以外にもいろいろな手続きが必要になります。
国内の引越しなら、住民票くらいですが、国をまたいだ引越しだとビザ以外にも次の手続きが毎度必要です。
・電話番号
・住民登録
・健康保険
・税金番号
・銀行口座
これらを自力でひとつひとつこなしていくのは、まあまあ疲れます。ただ、国を越えて引っ越さなければ、1度やってしまえば、再び必要になる場面はそんなにないでしょう。
海外生活向かない人は、これらの手続き情報を調べてやり遂げる力がない人、と言えるかもしれません。ただ、有料代行サービスはあるので、そういう業者を利用するとか、会社がやってくれるとか、財力または誰かの助けがあるのなら、海外生活を始めるのは大変じゃないかもです。
海外に住んでいて大変な手続きは一瞬
ビザ申請の大変さは、外国人同士で「あるある〜」と共感できる関門です(EUの人はこの大変さがわかりません)。
とはいえ、毎月、毎年ある関門ではないので、一度やってしまえばしばらくはのんびり楽しく普通に生活できます。なので、一瞬といえば一瞬です。その渦中の時には、心身に疲れますけど。書類を持って何時間も並んでいると、あ〜私は移民なんだなぁ、ウェルカムはされとらんわなぁ、としみじみ感じたものです。
英語以外の国でも、現地語がわかればまだ疲れは軽減されるはずです。自分が現地語ができなくても、現地語ができる友達が助けてくれるなど人脈も大きな力になるでしょう。