我が父は強烈な個性を持つ人物です。ASDとADHDの特徴より、周囲を気にせず、やりたいことをガンガン推進する実行力がある一方で、相手の反応を見ておらず、一方的でコミュニケーションが難しい面もあります。また、物や人など、おそろしく執着やこだわりが満載です。
頭の回転の速さはあるものの視野狭窄なところもあり、人にできないパワーを持ち合わせているとも言えるし、周りの迷惑を顧みないとも言えます。
そんな裸の王様が病により入院という軟禁状態の身になりました。これまでの人生も何度となく入院したことはあり、なんとかやってきてましたが、今回は初めて死にかけたことにより、ややコントロールを失い、暴れん坊裸の王様に豹変してしまいました。
死を直面して、fight or flight(闘争・逃走)反応が、闘争に舵を切っちゃったのかな、という感じです。これまでは冷静さにより保てていた社会生活に必要な節度が、過度なストレスによりバランスを失って、パニックになっているのかなという印象です。
身内としては、なかなか激しい暴君ぶりを見て、心的負担を受けるわけですが、思い悩んだところで状況はそこにあり変わらないわけで、なんとかこの難行を笑いに昇華できないものかなと考えています。
イメージとしては、にしおかすみこさんの「ポンコツ家族」のような、岸田奈美さんの「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」のような必ず笑える感じで語れるようになりたい。非常に身内なセンシティブなこと、重たい話題も笑いにできる、という次元の表現力がほしいです。