物への執着や片付けられない、特定の行動への強いこだわり – カウンセリング39

激しい個性を持つ父の、物への執着や特定の行動への強いこだわりに参っています。放っておければいいのですが、どうしても他の家族と空間を共有したり、他人と共存しているうえで、困難も生じます。どういう考え方や行動の選択ができるのか臨床心理士さんに相談してみました。

物への執着

入院している父は、病室に置ける荷物は限られるため、自宅のように好き勝手に物を増やすことはできません。ですが、なぜか、病室の床にはリハビリ用の靴が5足あり、母が驚いていました(私は見ていません)。リハビリを始めたばかりの父は、まだあまり動くこともないので、傷んで買い換えたとは考え難く、どの靴も新品です。

私もそれを聞き、5足???と不思議に思い、入院経験のある友人に話すと、リハビリ中は履きやすい靴を探していくつか試すことがあるから、複数持っているのは珍しくないと教えてもらいました。そっか、そういうこともあるよね、と私も納得して、母に5足はそれぞれ違うデザインかと尋ねたところ、全く同じ靴が5足だった!と返事が。謎は深まるばかりです。

たかが、リハビリの靴なんて安いんだからいいじゃない、と思われるかもしれませんが、我々家族にとっては恐怖なのです。それは、またあのゴミ屋敷が帰ってくるということを意味しているからです。

屋敷は母がきれいにしているので(母の名誉のために)、ゴミ部屋なんですが。

平面を埋め尽くすように物を並べる

父は床に物を並べ、テーブル中に物を置きます。病室のベットの上も、布団の上に紙や服や何かしら広げています。「片付けられない」というのは発達障害の傾向でもありますが、彼の場合は、物がどこに行ったか分からなくなることはなく、何がどこにあるか全て把握しているため、人が動かすと強く嫌がります。そのため、病院でも、人からはゴミに見えるような物を、まるでフリーマーケットのように広げますが、他人が片付けたり捨てることはできません。

入院前も、彼の生活空間は、どこもかしこも物でいっぱい、壁中にセロテープや画鋲でポスターや新聞の切り抜きなど貼り尽くします。ある狭い部屋にはカレンダーが4つもあり(当然全て同じ月を示した今年のもの、かつ特に写真や絵があるわけでもない)、私はその空間に居るだけでめまいがしました。

特定の強いこだわり

一度手に入れたものは手放したくないため、病室で「それ使ってないなら持って帰るよ」と母が言っても、「いや使う」と言って物は順調に増えるばかりです。

こだわりが強く、アレがいるコレがいると欲しい物を持ってきて欲しいとリクエストしてきますが、欲しい物のリクエストに答えていると狭い病室がすぐにゴミ屋敷化するのは時間の問題です。

機嫌を取るには要求に応えることが簡単ではありますが、部屋を汚くしていると病院の掃除の方も迷惑がかかりますし、看護師さんの出入りにも邪魔になります。

自宅じゃないんだし迷惑がかかるから片付けようと母がすると父は「自分の好きにさせろ」と吠えます。

臨床心理士さんの言葉

彼の中の世界観は、同時進行でいろんな思考が繰り広げられていて、その部屋の状態と同じなのかもしれない。そしてフツウの人が考えるような境界線がないのかもしれない。

家族としてできることは、まずは、看護師さんとの立ち話からコミュニケーションをとり、病院内のソーシャルワーカーや生活指導の担当者につながり、もし病院内に精神科もあれば聞いてみる、など、関係者の意見を聞く、主治医と話せることがあれば伝えておいた方がいいかもしれない。

まとめ

父の物への執着や特定の行動への強いこだわりは以前からあったことですが、現在、体が思うように動かなくなり、おとなしく行動力や発言も消極的になるのなら、まだしも、人に指令したり威圧したりするのは健在となると、世話をする人間はたまったもんではありません。

心理士さんにアドバイスいただいたように、周りの関係者の助けをできるだけ得られるように、行動してみようと思います。

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