【自律神経系】交感神経と副交感神経の違いをわかりやすくまとめ

自律神経は、私たちの体の内部環境を調整する神経系で、心臓の動き、呼吸、消化、体温調整などを無意識で調整し、体が環境に適応できるようサポートしています。

主に交感神経と副交感神経の2つから成り立っています。

交感神経と副交感神経とは

交感神経は「戦うか逃げるか」状態で活発に働き、体を緊張させ、心拍数を上げたり、エネルギーを消費したりします。

副交感神経はリラックス時に働き、体を休ませて回復させる役割を果たします。

交感神経と副交感神経の違い

「交感神経と副交感神経は双方が二重支配し、相反支配であるが、全ての部位で拮抗的に機能しているわけではない」という説明を専門書で見たのですが、わかりにくいので、やさしい言葉で理解したく、具体例もまとめてみました。

交感神経と副交感神経は、通常「正反対の働き」をすることが多い。（相反支配）

例：心臓（交感神経と副交感神経が同じ臓器に働きかける＝二重支配）

• 交感神経は「体を活発にする」（心拍数を上げる）。
• 副交感神経は「体を落ち着かせる」（心拍数を下げる）。

しかし、全て逆の方向で働くわけではなく、一緒に協力して動く場合もあり、片方が強く働くところもある。

例：部位や状況による（全ての部位で拮抗的に機能しているわけではない）

• 涙を出す働きは、副交感神経が主に関与（交感神経はほぼ関与しない）。
• 汗をかく働きは、交感神経が関与（副交感神経は関与しない）。

交感神経と副交感神経の働き具体例