PDCAの意味、サイクルを回すとは?うまく出来ない人の原因

PDCAの意味、サイクルを回すとは?うまく出来ない人の原因 学び

PDCAサイクルを回す」とよく耳にしますが、分かっているようなつもりでも、いつもPとDだけを繰り返して、CとAにたどり着けていない感じがしていました。「感じがする」と言っている時点で、ちゃんと結果を分析することをしていなかった事が、書きながら自分でよくわかります。

雰囲気だけで、なんとなくで今まで来てしまったので、改めてPDCAについて理解を深めて実行に移し、サイクルを回せるようにまとめました。

PDCAの意味とは

PDCAの意味

 Pの意味

Pは達成したい事、目標に対して「●●を〇〇のように実行していけば、■■のような事が起こるはず」という仮説を立てる事です。

Plan=計画(仮説)

達成したい事があってもいきなりゼロから100へ飛べるわけではないので、やりたいことを叶えるためには、どのようなDoが必要なのかを洗い出す作業から始まります。

例えば「億を稼ぐYouTuberになりたい」と思ったとしても、まず動画を撮る、アカウントを作る、動画をアップロードする、という段階を実行しないことには一朝一夕に100万回再生を記録することはできません。

したがって「億を稼ぐYouTuberになりたい」が目の前の目標ではなく、まずは「毎日1動画アップする」が当面の目標と言えます。また「再生回数が多い動画にはどのような共通点があるのか調べる」なども必要なDoとして挙げられるように、考えうる必要な行動を書き出していく必要があります。

そして闇雲に挙げたDoをやるのではなく、効果的にDoを実行していけるよう計画を立てます。自分でコントロール不可能なものを計画に挙げていると、無理なので破綻します。天気や社会情勢は自分では変えられません。

例えのYouTuberの件では、再生数は視聴者が作るものなので自分ではコントロール不可能です。それに伴う広告収入も広告主が決めることで、自分が決めることはできません。コントロールができるものは何か?と考えると、動画の内容やサムネイルやタイトルの見せ方、YouTubeの中の仕組みで評価されることを調べておこなう、など思いつきます。

  • コントロールできるものを計画に入れているか?
  • どんなリスクが考えられるのか?
  • 途中で進捗をチェックできる指数は何になるか?
  • 計画を達成するために必要な資源は何か?(時間・資金・物・人など)

Dの意味

仮説を立ててみた(計画した)上で必要なことを実行していきます

Do=実行

やらないでいいことに気が散って、実行する時間や労力を無駄使いしないために、やるべきことをやっていくために、立てたPに関連する行動をしていきます。

PDCAの、C=CheckとA=Actionへつなげていくために、チェックできる情報を残す必要があります。記録を残していないと、後からチェックをしようにも、ふんわりとした記憶や感情だけを辿ることになってしまいます。

客観的にうまくいかなかったことの原因を理解するために、記録、情報を残す仕組みを作って、PlanしたDoを実行していきます。

ついつい自分が良いと思っていたやり方にこだわってしまう事がありますが、ある程度繰り返してみてうまくいかないならば、さっさと次のDoを試してみる身軽さも大切です。つい同じやり方に固執して、いろいろ他のやり方があるのに切り替えられなかったりします。

  • あとでチェックできる情報を残す
  • 成果が出なかったことから学ぶ
  • うまくいかないことに固執しない
  • Planしたことに役立つDoをする

Cの意味

Planを実行してみて、仮説通りだったか、差異があったかを検証してみる段階がCheckです。

Check=評価・測定

チェックするには、Doの段階でちゃんと材料となる情報を残している事が基本になります。

計画時点では見えていなかった事、Doして分かった事がいろいろ出てきます。その情報をチェックする事で、改善できることに気付けたり、問題発見のチャンスとなります。

計画通りに物事が言っているからと言って、それが正しいとも限りません。やさしすぎる計画にしていて、本来ならばもっと成長できたのに設定が甘すぎだった場合もあります。

  • 仮説通りかどうか、差異を確認する
  • 計画時点では知らなかった情報、わからなかったことが手に入る
  • 甘すぎる計画ではなかったか、高すぎる設定ではなかったか
  • 問題点、改善できる点は?

Aの意味

DoとActionは似ているような感じがしますが、Doは計画を行動すること、ActionはCheckで明確にした改善すべき点に対し実行していくことです。

Action=改善

重要なのはDoでうまくいかないと分かったことをやり続けず、Checkで分かったことを踏まえ、新たなActionを行動することです。

つい、今まで慣れていたこと、知っていること、やったことのあることを引き続きやったり繰り返したりしてしまいます。

ずっと痩せたいと思っていて、痩せる方法の情報を収集して、いくつかやってみたけど痩せない、となれば何かが間違っているのです。食べ物を変えてみても効果がないなら、今まで全くしなかった運動をしてみる、など行動を変えられます。

同じことをやっていても変化しないので、今までと違う、これまでやってみなかった方法をやらないと変わらないのです。

PとDをやってみて、Cで見えたギャップを埋めるためのアイデアを出して、その中で優先順位をつけ実行していくのが改善です。

  • 思うだけでなく行動する
  • 意識だけで変えようとせず物理的に小さくても変化を起こす
  • 今までやっていないことをやる
  • Doの行動とは切り口を変えたActionをおこなう

PDCAサイクルとは

PDCAサイクルを、P、D、C、Aを一つ一つ完璧に成功させて進めよう、と思うとサイクルは回せません。PDCAのサイクルは小さくてもちょっとずつでも回しながら進んでいく、という意識がないと「サイクルを回す」段階に辿り着けないでしょう。

私はいつもP→Dで終わっていたからです。頭でっかちで考えるばかりで、ちょっとずつ螺旋階段のように回しながら上がっていく、と思っていなかったのですぐ詰まって挫折していました。

必ずPから始めないとダメ、ということもなく、どこからでもいいからやってみて、修正を重ねながらサイクルにしていけばいいのです。まずは小さな行動からサイクルを回してみて習慣化する事が大切です。

PDCAサイクルがうまく回せない理由

PDCAを上手く回す方法

PDCAサイクルがうまく回せないのには、変化しない方が安全、リスクは取らない方が生き残れるという本能があるのも一因と言われます。

新しいことをするのに躊躇したり、迷って行動を起こすのをやめてしまったりするのも、これまで通りで良いと思ってしまう私たちの性質です。それを打破するには、小さなこと、1日1つだけでも良いからこれまでと違う行動をとってみることです。

今、一番おいしいと思っているラーメン屋は、他のラーメン屋と食べ比べてみないと、本当に一番おいしいのかはわかりません。もしかしたら他にまだ知らないだけでもっと美味しい、感動するようなラーメンがあるかもしれないのです。試さないと、行動を起こさないと、新しいラーメンは知ることはできません。

ちょこちょこといろいろな方法を試してみる事です。

最初から大きな変化を起こそうと思わない事です。自分の時間や資金、エネルギーも限られているんですから、まずはその資源で行動を起こす、同時に資源の無駄使いをやめる、時間や資金を体力も費やす量を増やす事ができます。

知識が少ないと選択肢が限られ、問題解決のアイデアも浮かばず、効果的に進められません。資源を増やすと同時に知識のインプットも増やし、PDCAをうまく回せていなかった原因を解決していきます。

  • リスクを取らないとリターンは生まれない
  • 1日1つでもこれまでと違う行動をする
  • 迷ったら何か新しい方法を試してみる
  • 知識を増やし、選択肢を増やす
  • 自分の資源を増やす

PDCAサイクルがうまく回せる人になるには

うまくPDCAサイクルを回せて、どんどん改善していく人は、問題点や改善すべき点を客観的に冷静に見えています。自分の足らない点を認める事ができるからこそ、解決すべき問題がちゃんと見えて、改善すべき事に向き合えるわけです。

客観的に見て認める事ができないと、できない自分に腹を立て投げ出してしまって終わりです。(私です)

自分の限られた資源と知識を認める事ができるので、前向きに学ぼうと思たり、周りへ助力を求めたり、または対価を支払って効率的に他の人の知恵やツールを入手する行動が取れるわけです。

何でもかんでも自分でやらないといけない、とこだわっていては、短い人生ですから時間は足りないでしょう。

PDCAサイクルを回していく事で、やってみて分かることと改善すべきことを得ながら、問題解決を実行しつつ、より効果的な方法、最適な行動へつなげていく事ができるのだと思います。

そのためにはリスク・変化を恐れて思考停止するのではなく、小さな今までと違う行動を選択し続け、PDCAを習慣化していく事が大切とわかりました。

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